友人目線の話です。田舎町の町おこしの一環として、音楽フェスを立ち上げてみようという、バンドメンバーの一言に、他メンバーも釣られるように、毎週のバンド練習の際には、夢の音楽フェス開催への話合いが繰り広げられています。

そもそも、夢の音楽フェス開催を企画する事は良しとしても、一体どこの誰が、私達のへっぽこな演奏を聴きに、田舎町まで訪れるのでしょうか?

なかなかまとまらない、会場地選びも大切ですが、ステージ出演者の交渉も大切です。バンドのメンバーたちは、毎回、伝説の音楽フェスを創り上げる意気込みで話し合ってはいるのですが、何も決まらないまま時間ばかりが過ぎて行きます。

来年の開催は、通常の発表会フェスにして、数年後を見越した計画を練っても良いとは思うのですが、凸凹バンドメンバーたちは、伝説の音楽フェスの軌跡として本が出版されたら、サイン本として、親戚中からサインの依頼が殺到するかもしれないので、サインの練習をする者まで現れました。

夢を大きくもつ事は、自由な事ですし、悪いことではないと考えていますが、伝説の音楽フェスを開催させてもいないのに、音楽フェスの関連本が出版された時用のサインを練習するなんて、なんとも夢が先行し過ぎて突き抜けてしまい過ぎています。

このくらい、楽曲製作や演奏活動も突き抜け欲しいところなのですが、私達の演奏はいつもほどよく楽しいステージに留まっています。

彼らの様子を見ていたら、やはり私達には、程良く楽しい音楽フェスが一番似合っていると感じたので、伝説の音楽フェスを求めるよりも、来た人が程良く楽しめる音楽フェスを開催したいと意見を述べたところ、満場の一致を得る事が難なくできました。伝説の音楽フェスは、一瞬で泡のように消えてなくなりましたが、程良く楽しい音楽フェスは、必ずや実現させますので、その記録と軌跡を残していこうと思います。

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